雑居ビルの急な階段を上ると、そこにはすでに異国の市場を彷彿とさせる濃密なスパイスの香りが立ち込めていました。 今日訪れたのは、スパイスマニアたちから絶大な支持を集める名店「Spice Oasis」。
店内はエキゾチックなランプの光が揺らめき、まるで都会の真ん中に現れた砂漠のオアシスのようなミステリアスな雰囲気が漂います。
五感で楽しむ3つのカレーの競演
今回注文したのは、お店の人気メニューを一皿で味わい尽くせる贅沢な「3種盛りスパイスキーマ&チキンカレー」。
ワンプレートに盛り付けられたカレーは、まるで色鮮やかな曼荼羅(まんだら)のようです。 中央に盛られたジャスミンライスの周囲を、粗挽き肉のキーマカレー、トマトベースの濃厚なチキンカレー、そして爽やかな酸味のあるココナッツフィッシュカレーが美しく取り囲んでいます。
まず「スパイスキーマ」を一口。粗く挽かれた肉のジューシーな旨味のすぐ後に、カルダモンとクミンの爽快な香りが一気に弾け、遅れて花椒の痺れるような辛さが追いかけてきます。 一方の「チキンカレー」は、じっくり炒められた玉ねぎの深い甘みとスパイスの調和が見事。 「ココナッツフィッシュ」はまろやかなココナッツミルクの中に、マスタードシードとタマリンドのすっきりとした酸味が効いており、それぞれが全く異なる個性を主張しています。
後半は、お皿の隅に添えられた紫キャベツのマリネやアチャール(インドの漬物)、そして3つのカレーを少しずつ混ぜ合わせながらいただきます。 混ぜるたびに新しい香りと旨味が生まれ、スプーンを持つ手が止まらなくなるまさに「スパイスの迷宮」でした。
一口ごとに驚きと感動がある、刺激的でありながら優しく体に染み渡る極上のカレー体験でした。